輪島塗漆器の扱い方 == 使用後の洗い方 ==

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輪島塗 夫婦椀 春秋沈金

輪島塗漆器は扱いが大変と思われがちですが、それほどでもありません。
<乾燥>と<紫外線>と<衝撃>を避け、丁寧に扱いさえすれば堅牢優美な輪島塗は一生お使いいただけます。

輪島漆器の取り扱い詳細
輪島漆器の取り扱い詳細(ヤフー店)

《使用後に洗うときは・・・》

1.台所用合成洗剤(中性)を使って洗っても大丈夫です。

むしろ、お重などに油気の食材を入れていたときなどは、水だけでは油は落ちないので、台所用合成洗剤(中性)を使って洗われることをおすすめします。

2.スポンジや布製などの柔らかいもので洗います。

3.洗った後は、洗剤が残ると漆器に悪いので、しっかりすすいで洗剤を落とします。

4.熱めのお湯で注いでプラスチック製の水切りザルなどに優しく載せておくと、水の切れもよく、ほぼ乾いてしまうので、あとは残った水滴を布巾で優しくふくだけでOKです。

5.ガラス食器や陶器などとあたって痛まないように、漆器ばかりまとめて一カ所にしまいましょう。

《便利な小物・・・》
漆器を磨き上げたい場合は、漆器専用のクロスがありますので、それを使うと便利です。漆器を手で持った後についた手の跡などが、きれいにとれます。
漆器専用のクロスは、百貨店などの漆器コーナーなどに、漆器と一緒に販売されています。

輪島漆器の取り扱い詳細
輪島漆器の取り扱い詳細(ヤフー店)

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輪島塗のお椀は欅(けやき)で作られています。- 輪島塗の旅 -

椀木地 欅(けやき)

上は、木地屋さんがろくろで作ったばかりのお椀の木地です。
2006年に輪島の木地屋さんを訪ねたときに撮影した写真です。

木地屋さんはお椀の木地を陽にかざしながら説明してくれました。
「ほら、木地が透けて見えるでしょう。」

・・・確かに透けて見えます。
欅(けやき)の木質は、薄く削ると、陽にかざして透き間が見えるほどの粗さなのです。

透き間がみえるほどの薄さにお椀の木地を作ると、木地の両面から漆がしみこんでお椀が強くなるということです。

なるほど、堅牢優美な輪島塗は「布着せ」や「地の粉」といった技法だけでなく、
木地の段階から丈夫なお椀ができるちゃんとした理由があるんだね。・・・納得しました。

↓こんな木の塊を・・・
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↓削っていってお椀にします。
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ヤフーストア店OPEN一周年

本ページでご紹介の商品は、美器穂留都での販売を終了しております。

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◆輪島塗 吸い物椀 金袋型 点彫り唐草 古代朱◆


昨年2月に美器穂留都のヤフーストア店『輪島塗セレクトショップ 美器穂留都』をOPENして、早1年がたちました。
本店である輪島塗オンラインショップ 美器穂留都よりも、現在は、点心盆やお棗、広蓋や家紋の重箱など、また、吸い物椀やぐい飲みなど、品数を多く揃えています。

決済方法にカード決済やコンビニ決済ができること、また、熨斗内容の記入が容易な点も異なります。

今後もも引き続き、本店同様、ご愛顧いただけますようによろしくお願い申し上げます。

※ 特別注文や修理については、輪島塗セレクトショップ 美器穂留都のほうでは対応していません。

特別注文や修理は、輪島塗オンラインショップ 美器穂留都にの特別注文修理のページに詳しく記していますのでそちらをご覧ください。

輪島塗/漆器の修理 Q&A

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▲ 輪島塗のお椀 (画像のお椀は新品です。修理品ではありません)

年末から年始にかけて漆器の修理の問い合わせが相次ぎました。
やはり私たちの生活の中でお正月はもっとも漆器になじみが深くなる季節なのかもしれません。

修理についてお問い合わせ頂いた際に、いつもお返事していることを中心にまとめてみました。

【内容】
はじめに
1.輪島塗以外の漆器の修理もできますか?
2.作家ものの修理はできますか?
3.修理に掛かる料金は?
4.修理に掛かる期間は?
5.輪島で修理した漆器を輪島塗といえますか?
6.修理の問い合わせはどうすればいいですか?
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■はじめに

修理をするということは、製造工程をさかのぼって、製造工程のある段階から作り直すということになります。

塗り直したり、欠けたものを継いだり、凹んだ部分を元の形にしたり、割れたものを合わせたり・・・と傷みや修理の内容は色々ですが、欠けたものを継いだり、凹んだ部分を元の形にしたり、割れたものを繋ぎ合わせたりして、その上から塗り直して仕上げます。

■ 1.輪島塗以外の漆器の修理もできますか?

輪島塗以外の漆器でも修理可能です。

ただ、輪島塗以外の漆器(としょうしているもの)の中には、器体(漆が塗ってある木などの器)が木乾やプラスチックのものがあります。

器体が木乾やプラスチックである場合、漆器を修理し、塗り直すことはできますが、漆と木乾やプラスチックとでは”くっつき”がよくありません。

一方天然木は漆との相性がよく、くっつきがいいです。
このような理由から、修理のし甲斐を考えると、修理をするのは器体が天然木であるものを修理するのが望ましいといえます。

■2.作家ものの修理はできますか?

お椀の縁がちょっと欠けたのを継ぐだけといった程度ならできますが、基本的に、塗り直しなどの修理は不可能です。

技術的に修理が可能であっても、塗り直したり、加飾を再現して施したりすると、元々の作家の方の作品ではなくなってしまいますので、このような理由からこちらでの修理が不可能です。

但し、輪島塗オンラインショップ 美器穂留都でお買い求め頂いた製品については、どの作者(作家)さんの製品も修理可能です。

■3.修理に掛かる料金

修理には結構費用がかかります。

目安としては(2007年1月現在で)、例えば、
6.5寸の3段のお重を塗り替えるだけの場合、60,000円~、
汁椀(蓋なし)を塗り替えるだけの場合、7,500円~
吸い物椀(蓋付き)を塗り替えるだけの場合、15.000円~、・・・です。
実際の漆器の傷みは、それぞれ様々なので、一つひとつに対応してお見積もりを出すことになります。

上は、あくまで目安としてください。

1でも述べましたが、修理をするということは、製造工程と重なります。
修理作業の多くの部分は、製造していることと同じことをしているので、費用がかかります。

もっとも、それだけに修理後は、単に傷みを補修しただけにとどまらず、新品同様の美しい漆器になります。

また上にあげた修理代の目安は、修理する漆器が輪島塗でも、輪島塗以外の漆器でも同じです。

塗り直しなどの修理にかかる料金は、木乾やプラスチックだから修理が安く、天然木の修理だから高くなるということはありません。木乾やプラスチックであっても天然木であっても、原則として修理代は同じです。

それで、輪島塗以外の漆器の場合、その漆器を買い求めた時の料金よりも、修理代のほうが高くなる場合が出てきます。
修理の目的やご予算に合わせて修理をお考え頂くことになります。

■4.修理に掛かる期間

修理の内容によります。
実際にどれくらい掛かるかは、修理ごとにお問い合わせください。
目安としては、1ヶ月~2ヶ月みていただければと思います。

■5.輪島で修理した漆器を輪島塗といえますか?

輪島塗の漆器を修理すれば、修理した漆器は当然それは輪島塗です。

輪島塗でない漆器を輪島で修理しても、それを輪島塗ということはできません。

外から見た目は、輪島塗と同じ美しさですが、輪島塗とはいえません。
輪島塗といえる要件は伝統的工芸品産業の振興に関する法律(=伝産法)で決まっています。

輪島塗オンラインショップ 美器穂留都のサイト内の「輪島塗とは」(下記URL)をご参照ください。
▼「輪島塗とは」(輪島塗オンラインショップ 美器穂留都 サイト内)
https://www.wajimanuri.jp/about/towa

■6.修理の問い合わせはどうすればいいですか?

まずはメール、もしくは電話でお気軽にお問い合わせください。

メールの場合は、お手数ですがメールと一緒に、傷んだ漆器の写真画像と漆器のサイズをご連絡いただければ大変助かります。

漆器の傷みはそれぞれ様々で、実際に見てみなければ最終的に正確なお見積もりはとれないものですが、写真を送っていただくと、だいたいの様子がわかります。

▼ お問い合わせ先:輪島塗オンラインショップ 美器穂留都
https://www.wajimanuri.jp/
▼ 漆器の修理 (輪島塗オンラインショップ 美器穂留都 サイト内)
https://www.wajimanuri.jp/shuuri

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『角偉三郎美術館』 - 輪島塗の旅 2006 -

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”角偉三郎美術館”へ行ってきました。

JR和倉温泉駅から車で10分ほどのところにあり、近くには有名な”加賀屋”があります。

昨年オープンしたばかりで、小さいけれどすっきりと小綺麗でモダンな美術館でした。

大きなへぎ板のオブジェが、ガラス越しの海をバックに設置されていたり・・・(これはまさにモダンアート)
少しずつ形状の異なるお椀が円を描く違い棚に一つずつ載せられて展示されていたり・・・(お椀と湯飲みと、小鉢とおちょこの境目がどこなのかがわからなくなります)

漆器を乾かすときに漆器を入れる”風呂”を彷彿とさせる棚に、奥を鏡にして手前と後ろにお椀が置かれていたり・・・。

そのようにして置かれたお椀たちはガラス越しではなく、言葉の通り”手の届く近さ”にあって、もとより素朴な偉三郎の器は、親しい身近なものとして目前に現れてきます。

それにしても、文化とか美術工芸は、極めるほどに洗練されていくものだと思っていたのですが、角偉三郎のお椀は、洗練とは逆方向の素朴さを追求しているのだと実感しました。

あえて言うなら、追求するその素朴さを、単なる”ぞんざい”や”傍若無人”にならしめない並々ならぬ感性にこそ洗練さを予感したかもしれません。
(写真:角偉三郎美術館で買った本『角偉三郎の器・現在地』)

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