フライパンの再加工 ~ 輪島塗のなおしもん ~ 修理

フライパンの再加工
再加工してもらったフライパン

古くなったフライパンを再加工してもらいました。

フライパンの内面と外側の再加工です。

もう十年以上・・・、ひょっとして十数年以上使ったかしら・・・。

内側外側ともに、表面の加工を剥がしてセラミックの釉薬を吹き付け後、それぞれの箇所を加工し直すようです。

フライパンの再加工
再加工したフライパンの内面 樹脂加工

内面はフッ素樹脂で4層にコーティングして再加工。

 

フライパンの再加工
底も綺麗に・・・。

底面も側面も綺麗になりました。

内側も外側も新品同様です!

”フッ素加工が剥がれたら買い換えではもったいない”という気持ちが拭えませんでしたが、こうして再加工してもらうと、経済的にも資源と技術の有効利用ということでも、気持ちが軽くなります。

このフライパンを開発販売している会社では、表面の加工が劣化しても自社製品のフライパン本体のアルミの蓄熱性は充分使えるということから、自社製品の「フライパンの再加工」サービスを始めたとのことです。

パンフレットには、”一生の道具として 使い続けてもらうため・・・”の見出しがあります。

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・・・ここで輪島塗の”なおしもん”を思い出しました。

輪島塗の”なおしもん”とは輪島塗の修理のことです。

割れたり欠けたり、木地にまで傷が深く達している場合は別ですが、輪島塗の塗り直しの場合、上塗りの部分を研ぎ剥がして塗り直します。

輪島塗の下地はしっかりしているので(下地は)そのまま使えます。

輪島塗は耐久性に優れているので、一生使うことも可能ですが、細かな傷や見た目の劣化が気になれば、塗り直して使い続けることが出来ます。

丁寧に使用すれば、半永久的に使えると言っても過言ではありません。

見た目も、塗り直すと新品同様です。

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金属のフライパンも木の器も、丁寧に使い続け、そしてどうしても劣化が気になったら表面を再加工して使い続けることが出来る。。。

使い続けることの嬉しさを再確認できた気分です。

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フライパンは4月3日に我が家を出発、4月18日に戻ってきました。

予定では1ヶ月でしたが、半分の期間でした。

再加工の費用は購入時のほぼ半分、現在の価格のほぼ3分の1でした。

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輪島塗のなおしもんは、修理や塗り直しに何ヶ月も掛かり、修理費用も新しい商品よりも安いとはいえ、そこそこ掛かります。

修理期間の短さと費用の気軽さでは、今回のフライパンには及びません。

でも、物を大切に、資源を大切に、技術を大切に、モノを作った人の作業を大切に、という気持ちは同じです。

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フライパンの再加工を機に、パンフレットの言葉を借りれば、これからも「一生の道具として 使い続けて」いくモノを増やしていきたいなと、そんな気持ちでいます。

****** 以下 PR です。******

輪島塗・漆器の修理について輪島塗 漆器の修理-小型の漆器の修理の申込み方法修理の申込み方法 (座卓・家具などの大型漆器)

 

※ 輪島塗のなおしもん(=修理・塗り直し)の修理の費用や修理に掛かる期間は、修理内容によりケース毎に異なります。
 
 
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輪島塗は修理して何度でも使えます。

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先日、お客様から、「割烹料理店や高級ホテルで取り扱われるというその良さは何ですか」という旨の問い合わせをいただきました。
料理店での使用でなくても、輪島塗は日常に使う汁椀も、何度でも修理し直して使い続けることが出来ます。
昨今、料理店やホテルでの使用はそれほど多くないと思いますが、お客様のご質問には次のようにお答えいたしました。(「輪島塗の良さ」についての説明から始めています。)
■ 輪島塗の良さについて
輪島塗の特徴を簡潔に言い表すのに「堅牢かつ優美」という言葉がよく使われます。
つまり、漆器として大変丈夫(堅牢)であり、かつ、美術的にも優れているということを、表しております。
輪島塗が丈夫であるのは、通常「輪島の地の粉」の使用と「布着せ」がされていることが理由に挙げられますが、そのほか、下地から中塗り、上塗りまで、何度も「塗り」⇒「乾かし」⇒「研ぎ」が等が繰り返されて丁寧に塗り上げられていくことなど、製造の各工程の技術が大変しっかりしていることにあります。
加飾も合わせて、「輪島塗124工程」と言われるように、
製造には数多くの工程があります。
実際、汁椀など、食器を毎日使用していると、
大変しっかりした漆器であることが実感できます。
輪島塗が優美であるのは、上述した通り、塗りの技術がしっかりしている結果、塗り自体が非常にきれいであることに加え、沈金や蒔絵といった輪島塗における加飾の技術が優れているからです。
勿論、加飾の意匠によっては個人的に好みがあるでしょうが、ご覧頂ければ(できれば数多くご覧頂ければ)、美しさ、技術の高さは実感できます。
近年、職人さんの数が減ってきてきているようですが、輪島塗は、上述の水準の高い技術を、多くの職人さんによって、まもられてきたと言えます。
■ 割烹料理店等で良く使われることについて
料理店が輪島塗を使うメリットとしては、良質の漆器である「堅牢優美な輪島塗を使う」ということの他に、輪島塗を修理すれば、また新品同様の外観になって使用できるところにあると思います。
料理店などでは、使い回しが激しいので、堅牢な輪島塗を丁寧に扱っていても、傷んできたりします。落として、ヒビが入ることもあると思います。
が、輪島塗は、下地がしっかりしているので、よほどひどい扱いをしなければ、何度でも修理して使い続けることが可能です。
漆器が傷んでも新しく購入せず、修理をすることで使い続けられるので、経費を節約できます。
いいものを修理して何度でも使うことができる。この点が、重宝される理由ではないかと考えます。
もっとも、最近では輪島塗をそのように修理して長く使ってくださる割烹料理店も以前に比べて、かなり減ってきていると聞いております。具体的な数字など、詳細は分かりませんが激減しているのではないでしょうか。
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以上のように、お答えしました。
不注意で落としてちょっとヒビが入ったり、欠けたりしても、修理して何度でも使える輪島塗の食器はエコ食器とも言えます。
▼ 輪島塗の修理についてはこちら↓↓↓
https://www.wajimanuri.jp/shuuri
▼ 輪島塗の取り扱い注意はこちら↓↓↓
https://www.wajimanuri.jp/about/toriatukai

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輪島塗/漆器の修理 Q&A

画像
▲ 輪島塗のお椀 (画像のお椀は新品です。修理品ではありません)

年末から年始にかけて漆器の修理の問い合わせが相次ぎました。
やはり私たちの生活の中でお正月はもっとも漆器になじみが深くなる季節なのかもしれません。

修理についてお問い合わせ頂いた際に、いつもお返事していることを中心にまとめてみました。

【内容】
はじめに
1.輪島塗以外の漆器の修理もできますか?
2.作家ものの修理はできますか?
3.修理に掛かる料金は?
4.修理に掛かる期間は?
5.輪島で修理した漆器を輪島塗といえますか?
6.修理の問い合わせはどうすればいいですか?
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■はじめに

修理をするということは、製造工程をさかのぼって、製造工程のある段階から作り直すということになります。

塗り直したり、欠けたものを継いだり、凹んだ部分を元の形にしたり、割れたものを合わせたり・・・と傷みや修理の内容は色々ですが、欠けたものを継いだり、凹んだ部分を元の形にしたり、割れたものを繋ぎ合わせたりして、その上から塗り直して仕上げます。

■ 1.輪島塗以外の漆器の修理もできますか?

輪島塗以外の漆器でも修理可能です。

ただ、輪島塗以外の漆器(としょうしているもの)の中には、器体(漆が塗ってある木などの器)が木乾やプラスチックのものがあります。

器体が木乾やプラスチックである場合、漆器を修理し、塗り直すことはできますが、漆と木乾やプラスチックとでは”くっつき”がよくありません。

一方天然木は漆との相性がよく、くっつきがいいです。
このような理由から、修理のし甲斐を考えると、修理をするのは器体が天然木であるものを修理するのが望ましいといえます。

■2.作家ものの修理はできますか?

お椀の縁がちょっと欠けたのを継ぐだけといった程度ならできますが、基本的に、塗り直しなどの修理は不可能です。

技術的に修理が可能であっても、塗り直したり、加飾を再現して施したりすると、元々の作家の方の作品ではなくなってしまいますので、このような理由からこちらでの修理が不可能です。

但し、輪島塗オンラインショップ 美器穂留都でお買い求め頂いた製品については、どの作者(作家)さんの製品も修理可能です。

■3.修理に掛かる料金

修理には結構費用がかかります。

目安としては(2007年1月現在で)、例えば、
6.5寸の3段のお重を塗り替えるだけの場合、60,000円~、
汁椀(蓋なし)を塗り替えるだけの場合、7,500円~
吸い物椀(蓋付き)を塗り替えるだけの場合、15.000円~、・・・です。
実際の漆器の傷みは、それぞれ様々なので、一つひとつに対応してお見積もりを出すことになります。

上は、あくまで目安としてください。

1でも述べましたが、修理をするということは、製造工程と重なります。
修理作業の多くの部分は、製造していることと同じことをしているので、費用がかかります。

もっとも、それだけに修理後は、単に傷みを補修しただけにとどまらず、新品同様の美しい漆器になります。

また上にあげた修理代の目安は、修理する漆器が輪島塗でも、輪島塗以外の漆器でも同じです。

塗り直しなどの修理にかかる料金は、木乾やプラスチックだから修理が安く、天然木の修理だから高くなるということはありません。木乾やプラスチックであっても天然木であっても、原則として修理代は同じです。

それで、輪島塗以外の漆器の場合、その漆器を買い求めた時の料金よりも、修理代のほうが高くなる場合が出てきます。
修理の目的やご予算に合わせて修理をお考え頂くことになります。

■4.修理に掛かる期間

修理の内容によります。
実際にどれくらい掛かるかは、修理ごとにお問い合わせください。
目安としては、1ヶ月~2ヶ月みていただければと思います。

■5.輪島で修理した漆器を輪島塗といえますか?

輪島塗の漆器を修理すれば、修理した漆器は当然それは輪島塗です。

輪島塗でない漆器を輪島で修理しても、それを輪島塗ということはできません。

外から見た目は、輪島塗と同じ美しさですが、輪島塗とはいえません。
輪島塗といえる要件は伝統的工芸品産業の振興に関する法律(=伝産法)で決まっています。

輪島塗オンラインショップ 美器穂留都のサイト内の「輪島塗とは」(下記URL)をご参照ください。
▼「輪島塗とは」(輪島塗オンラインショップ 美器穂留都 サイト内)
https://www.wajimanuri.jp/about/towa

■6.修理の問い合わせはどうすればいいですか?

まずはメール、もしくは電話でお気軽にお問い合わせください。

メールの場合は、お手数ですがメールと一緒に、傷んだ漆器の写真画像と漆器のサイズをご連絡いただければ大変助かります。

漆器の傷みはそれぞれ様々で、実際に見てみなければ最終的に正確なお見積もりはとれないものですが、写真を送っていただくと、だいたいの様子がわかります。

▼ お問い合わせ先:輪島塗オンラインショップ 美器穂留都
https://www.wajimanuri.jp/
▼ 漆器の修理 (輪島塗オンラインショップ 美器穂留都 サイト内)
https://www.wajimanuri.jp/shuuri

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