黒や朱の、漆のお椀。
しかし最初から、漆は黒色や朱色だった訳ではありません。
そして漆の色も、黒や朱だけではありません。
漆器の多くは黒や朱、本朱(ほんしゅ)、溜塗(ためぬり)といった色が多いですが、漆の色はそれら以外にも、ブルーや緑、黄土色などいろいろな色漆(いろうるし)が作られています。
漆はもともと、うるしの樹にきずをつけて採取した樹液です。きずから出てきたばかりの樹液は半透明な乳白色です。
そして採取した漆から大まかに不純物を取り除いたものが生漆(きうるし)です。最初はこんな感じです。↓↓↓
上の画像は、生漆が透明なプラスチックの中に入ったペーパーウェイトです。数年前に石川県輪島漆芸美術館のミュージアムショップから購入しました。
生漆に ⇒ 水酸化鉄を混ぜて ⇒ 黒色の漆に。
生漆に ⇒ 顔料を混ぜて ⇒ 色漆に。
・・・とこんな感じです。
もちろん現在、思い通りの色をすべて作れるという訳ではありません。思い通りの鮮やかな色が出せなかったり、真っ白な白色の漆など作れない色があったりと、まだまだ少しずつ研究されているようです。
『漆の色について』のページをリニューアルしました。以前のページに加筆、修正しています。
1.うるしの樹から採取した漆(うるし)が黒や朱、色漆になるまで。
2.主な色の種類。
3.そして、最近研究されたパール漆についても少し書きました。
4.色の違いがわかるよう、実際の漆器の画像も添えました。
漆の色について、色漆を使った漆器について興味を持って頂ければ嬉しいです。
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