先日、豊中商工会議所の商材撮影講習会に行ってきました。
■ 運営している輪島塗のネットショップに掲載している商品画像は、 現在、ほとんどがプロのカメラマンさんに撮っていただいています。
ですから、自分で写真撮影をする必要はないのですが、今回は、「自分のカメラと商材持参で参加してもらっていいですよ」とのことでしたので、”コンパクトデジカメでどこまで輪島塗を撮影できるのか”というテーマを自分で作って参加してきました。
ダメ元での再挑戦!・・というところです。
■ かつて、ネットショップを作り始めた頃は、自分で撮影し始めていました。
無地の塗り立て仕上げのお椀はなんとか撮れていた(撮れたつもりになっていた)のですが、蒔絵加飾の吸い物椀を撮影する段階でギブアップ!
何度撮っても、思い通りの画像ができず、徒労の連続・・・・→ 結局、「これはプロに任せるしかない」と・・・。
■ 蒔絵を施した吸い物椀は必ず呂色仕上げです。 呂色仕上げは漆器の表面をつるつるの艶のあるものにします。
呂色仕上げの黒のお椀は、もう、それこそ”黒い鏡”です。何でも綺麗にお椀に映り込ませてしまいます。
しかも、お椀は球面状ですから、周囲の物を余すところなく映り込ませてしまうんです。
■ 講習会では、会場に簡易撮影セットが用意してありました。(これを撮っておけば良かったです。)
いろんな説明を聞いた後、実習です。撮影セットに輪島塗の吸い物椀(蒔絵加飾・呂色仕上げ)を置いて、フラッシュなしでコンパクトデジカメで撮影してみました。
やはり、映り込みが出てしまいました。部屋の天井の光源が映っています。周囲の人も撮影者も映っています。
このサイズ程度なら、映り込みがあっても何とか雰囲気はお伝えできる写真かもしれませんが、やはりショップには使いにくいかも。。。
このサイズばかりで掲載するわけにもいきませんし、映り込みのない写真も欲しいですし・・・。
実際、photoshop Elements や Fireworks でプロのカメラマンさんに撮っていただいた画像と見比べてみると・・・
当然その画質の差は”歴然!!”
■ 講師の先生に吸い物椀を見せると、「撮影の難易度から言うとこれは最高!!」と言われ、「早々にプロに頼んだ自分の選択は正しかった!」と、勝手に一人で納得。
■ 以下は、講習会で学んだこと・・・わずかな学びですが・・・
1.小さい物は広角で撮ると形が変形してしまって見えるから、
望遠で撮ったほうがいい。
2.光源は点光源でなく面光源がいい。
3.フラッシュは直接当てるのではなく、
反射させて被写体にあてるのがいい。
4.レフ板を使って、いろいろ試すのがいい。
5.屋外で写すときは、晴れよりも曇りの方がいい。
(例:車やバイクなどの撮影)
6.屋外で写すときは、撮影時間や被写体、
カメラの場所をいつも同じ条件にしておくといい。
7.朝の光と夕方の光とでは色が異なる。朝は青っぽい色に写る・・・。
8.・・・・・・
・・・・と、いろいろです。
が、一番面白かった話は、『見切れ』のお話。
人間の脳は、欠けている部分を補おうとする性質がある
・・・ということで、↓こんな風にお皿を全部写さずに、端を切って、
『見切れ』で撮ると広がりが感じられる写真が撮れるそうです。
広がり、感じてもらえますか?
大福とお皿は講師の先生が用意されたものを撮っています。
いろいろ撮ってみました。どれか美味しそうに撮れてますかぁ?
↑たぶん、フラッシュをたいて撮った分
↑たぶん、フラッシュなしで撮った分
長々としたブログ記事になりました。
・・・・ここまで、お読みくださった方、ありがとうございます。
m(_ _)m
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◇◇◇輪島塗のギフト・贈り物◇◇◇
初節句の輪島塗 ・ 還暦祝いの輪島塗 ・ 結婚祝いの輪島塗
内祝い・引き出物の輪島塗 ・ 家紋の輪島塗 ・ 輪島塗の法事・粗供養
お正月の輪島塗 ・ クリスマスの輪島塗 ・ 輪島塗の贈り物・ギフト