豊中産業フェア 2010 とサッカーボール「オラシオン」

昨日、豊中産業フェアに行ってきました。

昨日は、朝から結構強い雨。やっと小雨になった頃に、閉幕ぎりぎりで入場。

急いで、豊中商工会議所の講習会でご一緒の、Football Life さん、大阪 山口納豆の山口食品さん、そしてブランケネーゼさん、の出展を求めて・・・。
uncle-katsuさんのモペットも屋外にあるはずだけど見つけられずに残念!!

ともかく、噂のサッカーボール、「オラシオン」を見つけて見ていると、Football Life さんが来られて、説明してくださいました。

■ ”足の神様”で祈願してもらったサッカーボール”オラシオン”

画像

 

オラシオン誕生秘話

 

 

オラシオン誕生秘話

洗練されたデザインのこのボール。 その名は「オラシオン」

Football Life さんのオリジナル商品です。

”足の神様”として知られる服部天神宮で、祈願してもらったボールだそうです。

このボールを使う子供たちが怪我をしないで無事・安全にプレーができるようにと・・・。
オラシオンとは、スペイン語で「祈り」を表します。

服部天神宮で祈願してもらった祈りは、「安全」の他、「友情」 「フェアプレイ」 「勝利」 「成長」 と全部で五つの祈り。

画像
画像

■ OSAKAフットボールを応援する、Tシャツもありました。

こちらは、Football Life さんとフットボールアパレルブランド【gravitation】さんとのコラボです。

画像

Tシャツの詳細はこちら

実はサッカーは、W杯の時くらいしか見ないのですが、オラシオンの素敵な色とTシャツのきれいなブルーには惹かれました。

画像

閉会間際でしたのに、いろいろと説明してくださって、Football Life さん、本当にありがとうございます。

Football Life さんのHP

(あぁ、雨などに惑わされず、もっと早く来れば、もっとたくさんの方のお話も伺えたのにと後で後悔・・・欲張り心が後になって出てきました。)

■豊中産業フェアの入口 (豊中市民会館です。)

画像

人があまり写っていないのは、雨が降ってて、閉会間際に行ったせいもありますが、できるだけ人が写らないようにと注意して写したからです。

■帰り道、雨の中の金木犀がとてもいい香りでした。

画像

輪島塗漆器は、海外(外国)で使えるかしら・・・

輪島塗を販売していて、以前、海外(外国)で使えるかどうか尋ねられたことがあります。

その際、一番気になることはいつも、使用される場所(国)の気候が”乾燥”しているかどうかです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
従来、輪島塗は「堅牢で優美」と言われるように、確かに堅固で丈夫にできています。
漆は、基本的にはアルカリや酸にも強いです。
でも一番の弱みは、乾燥と紫外線。
直射日光の当たらない屋内で漆器を使うなど、漆器への”紫外線対策”は、使用方法で防げますので、
海外での使用で一番の悩みが”乾燥”ということになります。
乾燥地帯や砂漠地帯での使用は、まず NG となるでしょう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

■ 「湿度何%なら使用可能なのか」というと答えがありません。
あえて言うなら、「日本と同じような気候、(日本と同じ位湿気のあるところ)でなら大丈夫なのでは」というのが無難な答えになります。
(もちろん、日本であっても、何年も使わずに天井に近い、乾燥した棚などにしまっていると、ヒビが入ることは充分あります・・・。あまり大事にしまい込まないで、使っている方が漆器は長持ちします。)
以前、海外で輪島塗を使えますかとお客様から質問を受けたときに、石川県工業試験場へ「輪島塗は、湿度何%くらいまで使えますか?」というような質問をしたことがあります。
答えは、「”輪島塗”と一言に言っても、手作り故に、できあっがった”輪島塗”もいろいろなので、(”これが標準の輪島塗”というものがないので)、”輪島塗”とひとくくりにしては、実験してデータを出せない」というような説明を受けました。
考えてみればその通りですね。どのような塗りの工程を経てできたかは、作られる工房や作り手によって異なり、工場で均一に生産されるものとは違って、厳密に言えば工房ごとや作り手ごとに強度=堅牢さが異なるということになりますね・・・。

■ 「輪島塗はヨーロッパでは持ちますか?」と尋ねられても、情けないことですが、やはり何とも答えられません。
「海外駐在に漆器を持って行ったら、バリバリになってしまった。海外には漆器を持ち出さない方がいい。」といった話を何度か聞いたことがあります。
漆器を持ち出した先の”海外”の気候によって漆器がバリバリになったのか、あるいは海外へ持ち出した漆器が多少の乾燥にも耐えられないものであったのか、どのように使われていたのかなど、やはりケースバイケースで考えざるを得ません。
大切にしている漆器の場合、やはり、海外に持ち出されないのが無難なのではないでしょうか。

■一方、大変興味深いことは、桃山時代以降に日本からヨーロッパへ渡った漆器で、今も、結構きれいな状態で存在しているものがあるという事実です。
2008年10月18日~12月7日に京都国立博物館で『japan 蒔絵』展が開催されていましたが、そこで目にした漆器、蒔絵が随分きれいだったこと!

▼ 『japan 蒔絵』展の図録の表紙

『japan 蒔絵』展 図録の表紙

もちろん、それらの漆器のうち、今では湿度などを調節して大切に保管されているものもあるのでしょう。

また、展示品の中には、修復後の蒔絵の漆器が、修復前の写真と一緒に展示されているものもあり、「やはりボロボロになるのもあるんだなぁ」と思わせるものもありました。

が、展示全体では、やはり、「持つものは持つのだなぁ」と感心した次第です。

特にイギリスのバーリーハウスコレクションの蒔絵漆器は、江戸時代中期の輸出漆器とされていますが、「こんなにもきれいに保存され得るものなのか」と驚くばかり・・・・。蒔絵の美しさ以上に、保存状態に驚いてしまいました。

▼ バーリーハウスコレクションの載っている図録のページ

『japan 蒔絵』展 図録のページ:バーリーハウスコレクションの箇所

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ということで、結局「海外での輪島塗漆器の使用」については結論がでないままですが m(_ _)m 、

上述の 『japan 蒔絵』展で見る限り、時代を超えて、蒔絵のついた漆器ががヨーロッパの人の目にたいそう魅力的であったことは否めません。

そして、すぐに”バリバリ”にならずに、机や壁に使われて、愛用されていた蒔絵の漆器があったのも事実のようです。

桃山時代以降の日本からの輸出漆器は、日本にある漆器(香道具など)がそのまま輸出されたケースもありますが、買い手であるヨーロッパの人のための特別注文も多かったようです。

もちろん、日本の蒔絵や漆器を手にできたのは王侯・貴族といった限られた人々だったのでしょうが・・・。

↓輪島塗の取り扱い注意は↓

輪島漆器の取り扱い詳細
輪島漆器の取り扱い詳細(ヤフー店)


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◇◇◇輪島塗のギフト・贈り物◇◇◇
初節句の輪島塗還暦祝いの輪島塗結婚祝いの輪島塗
内祝い・引き出物の輪島塗家紋の輪島塗輪島塗の法事・粗供養
お正月の輪島塗クリスマスの輪島塗輪島塗の贈り物・ギフト

漆は湿気があるほうが乾きます。

さわやかな秋が待ち遠しいこの頃です。

さわやかさを感じさせるのは温度と湿度のバランスですが、
な、なんと!・・・漆にとっては、乾燥しているときのほうが、乾きが悪いとのこと。

漆は湿気ている時期、つまり梅雨の頃のほうが、乾燥している冬場よりも早く乾くそうです。
そして、乾く早さによって、漆の色にも影響がでるそうです。

春でもストーブを付けて仕事をしている蒔絵師さんがおられたり、
職人さんの経験による勘?によって仕上げられているようです。

ところで、湿気ている方が「漆が乾く」というと理解しにくいのですが、
湿気ている方が「漆が固まりやすい」というと、なんとなくわかったような気になりませんか。(^_^;)

湿気ている方が漆が固まりやすいのは、漆の化学的な成分によるようです。

■ 漆の成分についての展覧会
漆の成分といえば、今年の春、ちょっと変わった漆の展覧会を見に行きました。
大阪大学総合学術博物館 待兼山修学館で開催されいてた「漆の再発見」(2010年2月3日~3月30日まで)です。

「漆の再発見」大阪大学総合学術博物館 2010年2月3日~3月30日まで

美しい漆器を展示した”漆器の美”の展覧会というものではなく、
漆、つまり漆の木の樹液を加工して得られる天然樹脂のウルシオールの化学的な構造や、その構造決定に至るまでの研究についての展示に重点がおかれていました。

■ 天然木と天然漆・・・そしてプラスチックとウレタン塗装

この「漆の再発見」展ですが、、有機化学なるものの展示説明は、恥ずかしながら、ちんぷんかんぷんでしたが、会場を入ってすぐのところにおもしろい展示がありました。

4種類の同じ形のお椀(蓋付)が並べてあって、「ご自由に触ってください」とあるのです。

1.器が天然木で、天然漆で仕上げ
2.器が天然木で、ウレタン塗装(か何か天然漆以外)で仕上げ
3.器がプラスチックで、天然漆で仕上げ
4.器がプラスチックで、ウレタン塗装(か何か天然漆以外)で仕上げ

これらを順に触って見てみたのですが、ほとんど違いがわかりませんでした。

通常、天然木よりもプラスチックの方が重いといわれていますが、
この展示品の場合、天然木の器の方が、プラスチックよりも重く感じられました。

一緒に見に行った友達も、「違いがわからないね、なんか、天然木の方が重い感じやねぇ・・・???」と

色つやなどは、会場が大分暗くされていたので、あまりはっきり違いがわかりませんでした。

見るからに安っぽい感じのプラスチックのお椀もあるでしょうが、
結構、天然漆の塗りに近いものができるんだなぁと、妙に関心してしまいました。

■ 帰りに、別のフロアーに展示してあった、待兼山のワニ(マチカネワニ)の巨大な復元骨格を見て帰りました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◇◇◇輪島塗のギフト・贈り物◇◇◇
初節句の輪島塗還暦祝いの輪島塗結婚祝いの輪島塗
内祝い・引き出物の輪島塗家紋の輪島塗輪島塗の法事・粗供養
お正月の輪島塗クリスマスの輪島塗輪島塗の贈り物・ギフト

『角偉三郎美術館』 - 輪島塗の旅 2006 -

kado_book

”角偉三郎美術館”へ行ってきました。

JR和倉温泉駅から車で10分ほどのところにあり、近くには有名な”加賀屋”があります。

昨年オープンしたばかりで、小さいけれどすっきりと小綺麗でモダンな美術館でした。

大きなへぎ板のオブジェが、ガラス越しの海をバックに設置されていたり・・・(これはまさにモダンアート)
少しずつ形状の異なるお椀が円を描く違い棚に一つずつ載せられて展示されていたり・・・(お椀と湯飲みと、小鉢とおちょこの境目がどこなのかがわからなくなります)

漆器を乾かすときに漆器を入れる”風呂”を彷彿とさせる棚に、奥を鏡にして手前と後ろにお椀が置かれていたり・・・。

そのようにして置かれたお椀たちはガラス越しではなく、言葉の通り”手の届く近さ”にあって、もとより素朴な偉三郎の器は、親しい身近なものとして目前に現れてきます。

それにしても、文化とか美術工芸は、極めるほどに洗練されていくものだと思っていたのですが、角偉三郎のお椀は、洗練とは逆方向の素朴さを追求しているのだと実感しました。

あえて言うなら、追求するその素朴さを、単なる”ぞんざい”や”傍若無人”にならしめない並々ならぬ感性にこそ洗練さを予感したかもしれません。
(写真:角偉三郎美術館で買った本『角偉三郎の器・現在地』)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◇◇◇輪島塗のギフト・贈り物◇◇◇
初節句の輪島塗還暦祝いの輪島塗結婚祝いの輪島塗
内祝い・引き出物の輪島塗家紋の輪島塗輪島塗の法事・粗供養
お正月の輪島塗クリスマスの輪島塗輪島塗の贈り物・ギフト