子供の頃、年の瀬にお薬屋さんに行くと、屠蘇は無料でもらええたものでした。
昔は、医者が暮れに「屠蘇散(袋入り)」を配ったとも聞きます。
いまでは、年末にお薬屋さんやドラッグストアで販売されています。
屠蘇をもらうか買うかの違いですが、こんなことからも、時代とともに年の瀬の風情も変わったように思います。
■ 屠蘇とは、もともと中国の風習だったようで、「一年の邪気や悪鬼を屠り(ほふり)、生気を蘇らせ(よみがえらせ)齢(よわい)を延ばす」という意味だそうです。
■ 日本では、平安時代から屠蘇をいただいていたようで、山椒、防風、白求、桔梗根、肉桂皮など、約10種類の薬を調合し、紅絹の三角形の袋に入れて、みりんに浸し、それを酒の中に入れて正月を祝ったようです。
松の内を過ぎると、残りを井戸に投じて、この水を飲むと水あたりをしないと言われました。
■ 明治以降は、市販の「屠蘇散」(袋入り)を酒やみりんに浸し、朱の盃で飲むようになたようです。
■ 屠蘇器の置き方
屠蘇器は、食卓に出すまでは、床の間の脇床に、正面が見えるようにして置いておきます。
盃は左で、お銚子は右に置きます。
▼ この頃は、テーブルの上でも使いやすいように、高さの低い、シンプルな屠蘇器もあります。
■ 屠蘇の注ぎ方
屠蘇は、飲む方の右側から注ぎます。
■ 屠蘇を飲む順番
屠蘇は、若い人(年少者)から順次年長者へと飲みます。 これは、若い人の力を年長者がもらう(飲みとる)という意味があるようです。
■ 屠蘇の飲み方
両手で盃を持ち、薬指を高台に掛けて飲みます。三三九度のように分けて飲む必要はありません。普通に飲んでください。
◎ 甘ったるいお屠蘇よりも清酒が美味しい・・・・などと思ったこともありますが、年に一度、お屠蘇独特の、薬っぽい香りのお酒を飲むのも、年の初めの風情かもしれません。。。。。
邪気を払い、生気を蘇らせ、
力強く新しい年を始める!!
こころの区切りでもありますね。。。
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