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輪 島 塗 の 話

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  見た目に麗しく、手に触れてほっこりソフトな感触の輪島塗は、大変な手間と時間を掛けて作られた、芸術品ともいえる生活漆器です。 また、磨きぬかれた技術によって作られた輪島塗は、美しいだけでなく「堅牢」ということばに示されように、丈夫な漆器としても知られています。
 原材料はすべて自然のものであり、その制作過程のすべてが手仕事によって作られています。

■ 高品質である輪島塗
  輪島塗のしっとりした感じは、漆に保湿性があるからです。 また手に触れて感じるほっこりふっくらした感じは、 漆自体がそもそも、ふっくらした感じを持っていますが、その漆を、何度も塗っては研ぎ、また塗っては研ぎ・・・と、何層にも塗り重ねた厚みからもくるのでしょう。 ―― 何度も塗り重ねられる漆ですが、塗り重ねられるごとに質の違った漆が塗られています。
  こうして、漆を塗ること一つをとっても 大変な作業がなされる輪島塗ですが、輪島塗の品質の高さを支えているのは、製作過程のどの部分においても、一つひとつ手作業で丁寧さを極めてなされる”技術”そのものといえます。


■ 制作工程の専門職化
  制作過程は、 木地を器の形に作る段階から、 上塗りを磨き上げ(呂色)、あるいは蒔絵や沈金で加飾を加えて製品に仕上げるまで、非常に多くの工程に分かれています。そして 各工程は専門職化しており、それぞれ、専門の職人が仕事にあたります。
 例えば、上塗りはを上塗りだけを専門とする職人、下地付けは下地付けだけを専門とする職人、研ぎは研ぎを専門とする職人という具合です。 また、 木地で器の形を作る過程でも、お椀や鉢などをロクロで挽いて作るのと、 丸盆などを作る曲げ物木地、お重や角盆などを作る指物木地、猫足などを削りだす朴木地には、それぞれ独立した別個の技術があり、別の仕事です。

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